 |
|
|
 |
「人に対してやさしい人間でありたい」というのは、看護者なら誰もが思っていることだと思います。でも、その中身が問題。丁寧で、笑顔で、やさしくしゃべっているというだけではダメなんです。やさしく言っていても通じなければ意味がない。通り一遍のことは誰も求めていない。そこに気づかないと、なかなか患者様と心を通わせることはできません。
だって、40年、50年入院している方がおられるんですよ。家族にも「いまさら帰ってこなくていい」と言われてしまったら、その方にとって生きられる場所は病院しかないんです。そんな方にきれいごとは通用しませんよね。
だからって、私たちがいつもむずかしい顔をしているわけではありません。むしろその逆。しょっちゅう患者様に笑わせてもらっています。けれど、嘘だけはダメ。すぐにばれますから。
考えてみると、この仕事についてからずっと、自分がどんな人間かということを問われ続けていたような気がします。優等生とは程遠くて、恥ずかしいことや失敗だらけの道のりですが、それがまさに私。そう認められれば結構自分が好きになれますよ。「あぁ、あなたもあなたなりに頑張っているね」ってね。 |
 |
|
 |
|
|
|
 |
|
|