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お酒に悩むすべての人へ | 採用情報 | 京都 いわくら病院 医療法人稲門会 精神科 老人介護保健施設(老健)訪問看護

アルコール治療

お酒に悩むすべての人へ


 

健康な自分を取り戻すために

誰かの支えになるために


アルコール専門の治療があります。

 

アルコールに悩む人や問題をかかえる人が、治療のきっかけをつかむために一定期間入院していただく病棟です。

 

  

 

 

 

 ①アルコールの病気とは?

 ②入院病棟について

 ③Q&A~よくある困りごと 

 ④ご家族の方へ

 ⑤コラム「ひめくり」

 

 

 ①アルコール依存症とは?

 

  本当はこれ以上お酒を飲みたくない

 お酒を飲むとうまくいかないことが続く…。

 お酒をやめたいと思っているのに、

 お酒を飲むことが苦しいはずなのに、

 それでもお酒を飲んでしまう。

 

 これは意志が弱いのではなく、その人がだらしないのではなく、アルコール依存症という脳の病気です。

 
  

 病気のことを正しく理解し、お酒をやめ続けることで自分らしい生活を取り戻すことができます。

 

 

 ②アルコール病棟の特徴

アルコールに悩む人や問題をかかえる人が治療のきっかけをつかむために一定期間入院していただく病棟です。

 飲酒でダメージを受けた身体を休め、休息と活動のリズムによって本来の調子を取り戻していただきます。

 各種の治療プログラムに参加していただくことを通じて、以前の健康な生活を取り戻すきっかけをつかめるようサポートいたします。

1回の入院期間はおよそ2か月~3カ月です。

アルコール専属の医師、看護師、看護助手、生活相談員や管理栄養士、作業療法士などが他職種で連携しながら援助いたします。

 

入院中の過ごし方

 

【ご入院】
まずは十分な睡眠の確保
消耗した心と身体を休めましょう 
       
【外出範囲】
病状によっては外出を一時制限させていただくことがありますが、
休息が進むにつれ、徐々に外出もできるようになります。
   

【各種プログラム】
心理プログラム、作業療法、なないろの会、レクリエーション活動など、1人1人に合わせたプログラムや過ごし方を一緒に考えていきます。

   
【面談、カンファレンス等】
困り事、お金の事、仕事の事、退院後の生活のことなど、ご本人を交え話し合いや相談を行っていきます。
   
【外泊・退院に向けて】
外泊は1泊から始めて徐々に慣れていきます。
退院後の生活をイメージしながら、就労支援施設やデイケア等の見学体験もしていただくことができます。
状況によって、スタッフと一緒に自宅に戻ってみる退院前訪問を行うこともあります。
   
 【退院】
退院後は、地域の断酒会やAAの他、当院のデイケアセンターなどもご利用いただけます。
昼間の時間の過ごし方、同じ悩みを抱える仲間との交流など、ぜひお気軽にご利用ください。
   
 
   
 

 

③Q&A~よくあるお酒の困り事~

 なぜお酒が止まらなくなってしまうのですか?

 

 アルコールが止まらないのは意志の問題ではありません。
アルコールという薬物を長年の間多量に飲み続けることによって、脳内でのドパミン放出異常を生じてしまうことから飲酒のコントロールができなくなってしまいます。

 また、離脱症状の苦しさからお酒をやめたくてもやめられません。飲酒している本人も苦しさを紛らわすために、苦しいお酒を飲み続けている状態です。

 


 

 入院したらお酒をやめないといけないのですか?

 

 まずは入院生活で飲まない日々を過ごしてもらうこと、そして、アルコールという薬物のことやアルコール依存症という病気のことを知ってもらうことからはじまります。

お酒を手放すことの不安や戸惑いも踏まえながら、お酒をやめていくことについて一緒に考えていくことが入院の目的です。

 


 

 本人に断酒の意志がありません。また、無理やり入院させられるのではないか、お酒を取り上げられるのではないかと病院に来ることを拒んでいます。どうしたらいいでしょうか?

 

 表面的には本人もお酒をやめるつもりはないように見えますが、本人の中にはこのままではいけないという気持ちもあるはずです。少しずつ、本人との関わり方を変えていきましょう。

  また、本人の意に反して無理やり入院させたり、お酒をやめさせることが病院の役割ではありません。まずはいま困っていることの相談だけでも大丈夫です。一度、ご連絡ください。本人が来られなくても家族だけの相談にも応じています。


 

 

 ④家族の方へ~一人で抱え込まないで~

 大切な家族がアルコール依存症という病気を抱えているため、長い間、大変な苦労を重ねられてきたことと思います。しかし、この病気は家族だけで対応できるものではありません。回復に向けての少しずつの過程をさまざまな支えやつながりと共に過ごしていくことが大切になります。

 まずはご家族自身の休息と生活を取り戻してもらうことが肝要です。そして、アルコール依存症という病気について知っていただき、これまでの生活を振り返りながら、回復に向けての取り組みを進めていくことが、本人の回復のきっかけにつながるだけでなくご家族にとっても大きな支えになるはずです。

 ともに悩むご家族のためにできること

アルコール家族教室

本人への「関わり方」についてどうすればいいのかをスタッフと一緒により具体的に考えて頂けることを目的とした教室です。
参加ご希望の方は、まずはご相談電話をください。お待ちしております。

 日時:毎月第2土曜日
場所:いわくら病院 本館
問い合わせ先:075-711-2171(代表)「アルコールのことで相談希望」とお伝えください。

 

当院以外での相談先

〇京都市こころの健康増進センター相談専用電話

京都市在住の方のこころの悩み、アルコール・薬物・ギャンブルの依存など、こころの健康に関するご相談窓口

・相談専用電話:075-314-0874
・曜日:月~金(祝日・年末年始を除く)
・時間:午前9時~午後12時、午後1時~午後4時
※来所による相談は「完全予約制」です。まずは相談専用電話にてご相談ください。

 

 ⑤コラム「ひめくり」

 コラム「ひめくり」は当院に入院された方、ご家族様、当院スタッフが綴るコラムです。

 ⇒コラム「ひめくり」はこちら

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