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Vol.2「その人らしさ」を大切に | 採用情報 | 京都 いわくら病院 医療法人稲門会 精神科 老人介護保健施設(老健)訪問看護

認知症治療

Vol.2「その人らしさ」を大切に

 日々認知症の方々と関わる中で、当事者の皆さんから元気を頂けると同時に、当事者の抱える苦悩を垣間見ることがあります。

 「何故、自分がここにいるのか?」「何の病気で、ここで入院をしているのか?」「記憶が残っていない…。」など様々な生の声をお聞きします。当事者の方々の思いや体験を自分の身に置き換えると、とてつもない恐怖感や強い不安が非常に切実なものであることを実感させられます。それだけに私達パンの木病棟のスタッフはご本人の辛い気持ちを少しでも理解・共有し当事者の方に寄り添い、不安の軽減に努め、少しでも安心して過ごしていただきたいと思っております。

 

 どのような病気であれ、入院して来られる方は皆非常に強い不安や苦悩を持っておられます。入院生活が少しでも有意義なものになるためには、当事者の方の治療に対する理解と協力が必要ですが、そのためには、入院環境が「安心して過ごせる場」になるよう私たち医療者が環境を整え、当事者の皆さんと信頼関係を気づくことが欠かせないと思います。

 

 それは認知症治療病棟に入院される当事者の方も同じです。記憶を想起出来ず、分からない場所・人・環境の変化で、強い不安が常にある状況となります。それだけに私たち職員の関わり方1つで安心感を持つこともあれば、時には周辺症状が変化することもあります。

 

 これからも、笑顔や接遇面を大切にし「安心して過ごしてもらう」という事を念頭に置き、パンの木病棟も当事者の皆様が安心して過ごして頂ける様にスタッフ共々、精進していきたいと考えています。今後とも宜しくお願い致します。

                        パンの木病棟 主任 大戸勇士

 

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