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アルコール治療専門病棟 3病棟(南館3階) | 採用情報 | 京都 いわくら病院 医療法人稲門会 精神科 老人介護保健施設(老健)訪問看護

採用情報

夢をめざす人を応援します! アルコール治療専門病棟 3病棟(南館3階)

孤独からの開放が回復への力

 

アルコール依存症は心と身体の病気であり、専門治療が必要です。当病棟は京都で唯一のアルコール専門治療病棟です。25年間のアルコール依存症の治療から得られたノウハウを、専門治療病棟で実践しています。

治療の流れはアルコール解毒治療に始まり、内科治療と平行してA.R.P(アルコール・リハビリテーション・プログラム)を進めていきます。充実した治療システムにより回復を強力にサポートします。

アルコール依存症からの回復は、病院における入院治療で完結する訳ではなく、退院後飲まない生活を送り続けるために、自助グループに参加し続けることが重要となります。そのためいわくら病院では、入院中に院内から地域の自助グループに(断酒会・AA)20回以上出席していただく事を、退院の条件のひとつとしています。スタッフも積極的に地域の自助グループに出席することで、回復者との出会いを大切にし、連携を深めています。

強制的な入院ではアルコール依存症は治療できません。患者様自身の意志による、任意入院の形態をとっています。治療環境も、日中は鍵のかからない(一般の病院と同じ)開放環境での治療を行っています。

歩こう会やデイキャンプなどの野外活動を通じて、心身のリフレッシュと仲間意識や一体感を育みます。

アルコール依存症は本人のみならず、家族や周囲の方を巻き込みながら、病気を進行させていきます。回復には本人だけでなく、家族も含めたサポートが必要です。そのために当院では、アルコール依存症の家族を対象とした家族教室(入院中の患者様家族と、退院された患者様家族を対象)を開催し、きめ細かいサポートを継続します。

 


私たちがサポートします Iwakura's staff

アルコール治療専門病棟(師長)     
杉山 昌儀(看護師)

精神科で看護をする以前には、一般病院の外科病棟にいました。精神科に入って初めはわからないことだらけでしたが、僕たち看護者自身が、患者さんのしんどい気持ちを保護するための消毒液になったり当て綿になったり、ときには言葉にならない気持ちを引き出すドレーンになったり。そんなふうに、僕たち自身が形を変え、姿を変えて、患者さんと向き合い、患者さん自身が回復していく力を支えていくことが大切だと思いました。
いまはアルコール依存症専門病棟で看護をしています。アルコール依存症を治療できる薬はなく、断酒し続けることでしか回復を望めない、とてもしんどい病気です。しかし、自助グループのなかで断酒して間もない方々や長年の間断酒している方々が互いに支え、励ましあいながら回復を目指している姿に、僕たち看護者も「人と人」として、しっかりと患者さんと向き合うことの大切さを感じずにはいられません。
アルコール依存症の問題について考えると、病院で患者さんが入院してくるのを待つだけでいいのかと思うことが多々あります。いまの社会のなかではアルコール依存症という病気についてまだまだ偏見も強く、正しい理解がされているとは思えないです。僕たちは精神科の看護師としてさらに専門的な知識や技術を学び、より広く社会いはたらきかけていくことも大切なことだと感じています。
僕たちも、皆さんと一緒に、まだまだ頑張らないといけないなと思います。