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私たちのめざす精神医療 | 京都 いわくら病院 医療法人稲門会 精神科 老人介護保健施設(老健)訪問看護

当院について

当院について

私たちのめざす精神医療


 

 生活の歴史を大切にします

いわくら病院では、病気を単に治療の対象として見るのではなく、一人の生活者としての視点を大切にしています。ご本人の生活史や、ご家族のこと、とりまく環境などについても知らなければ、本当の意味で適切な医療を提供できないと考えるからです。
ご本人の痛みを他人事としてとらえず、同じ生活者として感じ取る姿勢を、私たちは大切にしています。

 

 

主体は常にご本人にあります

治療する側が、ついつい上から物を言ってしまいがちな医療現場ですが、私たちは、そうならないよう気をつけています。治療の主体はあくまでもご本人です。自己決定・セルフケアを尊重しつつ、適切にアドバイスができるよう心がけています。

 

 

地域社会との関わりを深めていきます

地域との関わりなしに、私たちは生きていくことはできません。いわくら病院を取り巻く地域のみなさんは、長い歴史の中で、心の病についての理解を深めてくださいました。これからもお互いに安心して暮らせる地域づくりを目指して、連絡を密に、ネットワークづくりを続けていきます。

 

 

スタッフもともに成長します

いわくら病院では「治療を受ける側」「治療をする側」という線引きを、あまりしていません。仕事である以上、専門性は要求されますが、スタッフが人間としてすぐれているわけではないのです。
ともに生きることによって、人間理解を深め、たくさんの事を学ばせていただき、自分を知り、互いに成長していける、私たちはこの仕事に携われることを誇りに思います。

 

 

専門性を高める努力を怠りません

入院中の方と仲良く関わりたいと思うのは人情ですが、それは単に入院中の方と友達になるということではありません。私たちのめざす「あたたかく人間的なかかわり」とは、治療的立場に立った専門職としてのかかわりなのです。私たちを信じて身を委ねてくださる方に、安心と安全な医療をご提供できるよう、決して甘えを持ち込まず、専門性を高める努力を続けていきます。

 

私たちのめざす精神医療には、 大切な要素が5つあります

 

 

 

 

 

 

 

 




人と社会に開かれた病院   

 

 いわくら病院は、広く地域のみなさまが、もし心の調子を崩した時には安心して頼ろうと思える、「とまり木」となれるよう努めています。そのために、次の3つの意味で開かれた病院を目指し、いまだ閉鎖的のつよい日本の精神科医療の未来をお示していきます。

〇扉が開かれている

 1970年代から全国に先駆けて精神科開放医療に取り組んできた当院は、2019年には日本で初めての開放病棟による精神科救急病棟を設立しました。その人の行動の自由をできるだけ制限しないというだけでなく、身体の機能を維持し、入院中であってもその人が自分自身の人生を生きているという主体性の感覚を持ち続けていただける環境を提供いたします。

〇心が開かれている

 どんな人でも自分を支える人から一人の人間として尊重されてはじめて、自分が変わろうという行動に踏み出すことができます。いわくら病院のスタッフは、精神科救急、アルコール疾患、認知症などの各分野において患者さんその人に向き合い、意思決定を尊重し、その人が治療の一歩を踏み出せるための開かれた交流への努力を惜しみません。

〇社会に開かれている

 いわくら病院は地域での生活を支える様々なサービスを提供いたしております。また、お住まいの地域の支援者の方々と積極的に連携いたします。救急病棟オリーブをはじめとする様々な機能を持つ病棟での普段の生活から断絶されない入院治療と、ケアの質が下がらない地域支援を柔軟にご利用いただき、段差が少なく、つながりのある生活をお支えします。

 



 

 

         院長 崔 炯仁

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