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大勢の中で放っておいてもらえる自由さ | おもしろ発信基地 | 京都 いわくら病院 医療法人稲門会 精神科 老人介護保健施設(老健)訪問看護

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大勢の中で放っておいてもらえる自由さ



自分が子どものころ、学校という場所は
大勢の中で放っておいてもらえるという自由さが
あるていど保障されていた場所でした。
1クラスに40人以上の子どもがいて
先生の目は40分の1です。

目立たないように、悪いことをよくしました。
失敗をして痛い目にあったり、けんかをしたり怪我したり
友達からのけものにされて泣いたり…

けれど、それらに先生や親たちが口を出してくることはまれでした。
子どもたちは、校庭で、校舎の裏で、空き地や路地裏で
生きていくのに必要な
社会や人との付き合い方を学んでいったのですね。



学校で、家で、大勢の中で放っておいてもらえる自由さが
子どもたちの個性と可能性を伸ばしていく。
その中で子どもたちは
自分で考え自分で創る面白さを知っていくのでしょう。

子どもたちからそれを奪ってしまったら
学校はただの収容所でしかないし、
家にもどこにも
こどもたちの居場所はなくなってしまうでしょう。

そして、そんな中で育った子どもは
指示された課題を忠実にこなすことは得意
でも、自分で何かを生み出すことは苦手


いわくらにはこの
大勢の中で放っておいてもらえる自由さがあると思います。

そこにはまるか否かは、それこそ自分しだい。
課題達成型思考、問題解決型思考では割り切れない課題や問題が
ここにはゴロゴロしています。

それは、人生そのものが
課題達成や問題解決だけではどうしようもない闇を
抱えているのと似ているかもしれません。

そういう混沌とか淀んだ流れの中に身を置き
そういうものと共にあるということを受け入れていく。

答えのないものと付き合っていくというのは
なかなか大変で、そして、面白く深い。




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☆就労継続支援B型施設いきいき・いわくら☆