夏の熱中症ばかりじゃない！冬だって寒さに注意！！ | アビイ絵巻 | 京都　いわくら病院　医療法人稲門会　精神科　老人介護保健施設（老健）訪問看護

　寒い時期になりました。夏の熱中症に注意していても、冬の寒さはそれほど注意していない

人は多いのではないでしょうか？

　実は冬に低体温症で亡くなる人は年間1000人を超えています。今回は特に自宅内で低体温

症や寒さで発生しやすいヒートショックについて説明したいと思います。

１）寝室など低温になりがちな部屋

　　低温になりやすい寝室では、眠っている間に寝室の温度が下がることで、心臓や脳に影響

     する深部体温が下がり低体温症を引き起こすリスクがあります。

２）室内の温度差によるヒートショック

　　暖かい居間から入浴の為、脱衣場に移動すると寒さにより熱を奪われまいと血管が収縮し

　　血圧が上がります。また浴槽に入ると湯温によって収縮していた血管が広がり血圧が下が

　　ります。

　　この急激な血圧の変動により心筋梗塞や脳卒中の危険性が高まります。

　　入浴時だけでなく、トイレへ行く際や布団からの起床時にも急激な温度差により同様の危

　　険性があります。

　まだまだ寒い日が続きそうですが、お部屋を移動する際には横着せずに暖かい格好で移動す

るなど対策をして予防に努めましょう。

２０２１年１月